私は小さな新聞社の記者です。インタビューも撮影も、全て一人で行います。主な担当分野は政治で、主に4地域の行政と議会を担当しています。何もなければ、時々、イベントやスポーツ、お店紹介など、1日最低1ヵ所は取材に出かけています。
私が撮る写真は、スナップ写真とは違い、「その人の(一瞬の)表情」など、見るだけでそれが何であるかを知らせる"状況写真"が大部分です。行政や政治の日常写真は、毎回同じものが多いです。日本人はアクションが小さく、原稿を読み上げられたらもうアウト。ずっと下を向いているから、顔を上げた瞬間を撮るために、スポーツ以上にその一瞬を緊張して待ってなきゃなりません(笑)。その点、先日行われた参院選のような選挙は撮りやすい。みんな絶叫してるし、応援に来る大物議員はここぞとばかりにオーバーアクション。雨なんか降ってくれると髪が乱れてこれまた写真になります。あ、無い人もおりますが(笑) イベントで子供を撮る時も、「こっち向いて~はい、ポーズ!」な写真じゃ却下。いかに楽しそうにそのイベントをしているか、それを自然に撮らなきゃなりません。また、昨今の諸事情から、親によっては「撮影は止めて下さい!」と言われる事も少なくありません。先日、子供たちがケーキ職人さんの指導でお菓子づくりの取材がありました。ある大手の記者は、カメラを向けられて緊張している子供に「笑顔でケーキ持ちながらおいしそうに食べてこっち見ないで笑って!!」と真顔で注文し、逆に子供たちの表情を固くしていました。まずは子供たちと友達になるよう、こっちから溶け込んで行かなきゃ、協力してもらえません。 私は、新聞記者はありきたりの文章さえ書けば、またはありもしない事を面白おかしく書けばいいってもんじゃないと思います。見て来た・聞いて来た真実を、いかに読む人の心に伝えるかを心がけています。行政や議員に好かれる記事ではなく、毎月のお給料から私達の新聞を月額払って読んで下さる一般の購読者に伝える真実の文章や写真こそ、私のすべき仕事だと思っています。 そんな訳で、ここに載せてる写真は、"お願い"を必要としない被写体を、ただ楽しみながら撮っています。状況写真を撮るのが「仕事(プロ)」だとしたら、ここにアップしてる風景(自然)や静物、生き物の写真は、「Coco(素人)」と言ったところでしょうか…。それから、(新聞)記者が取材で撮る写真と、写真家(風景や自然、生物、マクロ撮影等)を職業とする方の写真も、違うと思います。 以前、プロファイルに「職業・新聞記者」と書いて個人のウェブサイトを更新してた時、「あなたの文章(日記)は、とても記者が書いたものとは思えません。何故なら、私は○○新聞の記者だからです(私の名前を知りたければメールを下さい。折り返し教えますよ)。もしあなたが本当に記者(プロ)だとしたら、正しい言葉と写真の撮り方を勉強するべきです」という匿名の方からメールを頂きました。私はそのサイトの主旨として、【はじめに】の欄に「記者ではなく一人の女性として"私"の言葉を書いています」一番最初に書きました。もう一度書きます。ここの写真は「仕事の合間」や「プライベート」に撮ったものばかりです。そこをご了承頂いてお楽しみ頂けたら嬉しいです。
by coco-picture
| 2004-07-29 08:25
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